入院していました
お盆のお経に伺っているお檀家さんには、予定変更のお知らせという体面で連絡をいたしましたが、遠方のお檀家さんには初耳かもしれません。6月の2日より、住職である私が入院しておりました。
6月29日に退院しまして、今は正太寺に復帰をしておりましす。
ひと月近くも入院しておりますと、退院してからもなかなかすっきりとした体調とならず、もがいております。しかしそれもいずれは元に戻っていくものと思います。
入院中、心配する声をたくさんいただきました。住職というのはお檀家さんの支えがあってこそ力を発揮できるものでありますが、支えの頼もしさを一層強く意識する出来事となりました。本当にありがたく、入院中には辛いこともありましたが、励みとなりました。
お盆の時期に入院などして、大変ご迷惑をおかけいたしました。お檀家の皆様のお心遣いを支えに、これからも正太寺住職として精進して参ります。
そうした思いと、その他あれやこれやの思いを形にするため、お墓経とお墓掃除のお手伝いについて、お知らせを同封しました。また、比較的お寺の近くにお住まいの皆様には、月経(つきぎょう)を新たに始めるお知らせを同封しました。皆様の心の平穏に繋がることを願っています。
最近始めた取り組みのご紹介
お節介かもですが
お寺さんによっては、本堂に入ると、その1年の間に年回忌を迎える仏様のお戒名が、ズラーっと貼り出されていることがあります。
ド忘れしなくて助かるという意見と、催促されているようで気持ちが良くないという意見と、両方聞きます。
正太寺ではご存知の通り、なんの貼り出しもしていませんが、お年忌のタイミングになったらお知らせが欲しいよ、というお話はたびたび頂戴していました。
諸々の準備が整いましたので、この四月から、お知らせを始めました。七回忌以降のお年忌について、半年前頃にお手紙を差し上げます。一周忌・三回忌については、お節介すぎると思いますのでお知らせしません。
三十三回忌までお知らせします。三十七回忌以降はお知らせはしませんが、やっていただくことは大歓迎です。それぐらい前の方になると、「顔も見たことないよ」というケースもあるでしょうが、ご先祖様ですから、必ず喜んでくださいます。
催促のお手紙ではありませんので、その時その時の事情を鑑みて、どうするか判断していただければと思います。
参列無しのお経だけ
本堂の賽銭箱にしばらく前から掲示をしていますが、「参列をしない、和尚だけでお経を読むというご供養」というちょっと変わったものを始めました。
一緒に置いてある封筒に必要事項を記入し、お布施を入れておくと、位牌堂で住職がご供養のお経をお勤めします。
例えば、夢で会ったからちょっとした法事でもしたいけど、時間もないし・・・というような時にお申し込みください。
法事ですと世帯主のお名前で申し込むことが一般的ですが、このお経の場合はどなたでもお申し込みいただけます。
前住職の呼び方
このお盆には、入院して不在の住職に代わり、久しぶりに最前線で活躍してくださった私の師匠、前住職春男和尚ですけれども、
「なんて呼んだら良い?」
という質問をたくさんもらいます。
正式な役職名は「東堂(とうどう)」と言います。東堂和尚とか東堂老師、というように呼びかけるのですが、お檀家さんからはもっと気軽に「ご隠居さん」の方が喜ぶと思います。
時代劇水戸黄門で何度も聞いた「ご隠居」「ご隠居さん」、あの響きで呼びかけるチャンスです。
もっとも、師匠しかその場にいない時には、今まで通り「おっさま」の方が呼びやすいと思います。すぐ近くに住職もいて、どっちを呼んでいるか分かりづらい場合の使い分けとしてご利用ください。
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