長生きということ

 目の前に100歳の人がいる。
 あなたは尊敬しますか?

 ある時お寺で会議が開かれました。議題も終え、雑談をしていたとき、70歳目前の人がこんなことを。
 「となりの地区には100歳ぐらいの人がいっぱいいるんだってね」

 初耳でした。でも、周りの人も同じことを言います。どうやら事実のようです。
 同じ人が
 「(100歳まで)まだ30年もあるなぁ」


 私は今年27歳。「まだ30年も」の30年にも満たないんです。このとき初めて、100歳ということ、長生きということ、それがいかに非平凡であるかに気がつきました。

 長生きをするということは、それだけで大変なこと。漠然と感じていたよりも、もっとずっと大変なこと。
 世間では、あまり長生きすると煙たがられるような風潮もありますが、とんでもない。100歳の人は、自分には出来ないかもしれない、いや、出来ない可能性の方が高いことをしているんです。


 尊敬します。
 長生きは、非平凡。それだけで、強烈な個性と言えます。私にはこれほどの個性はありません。
 尊敬します。
 私の何倍も生きている大先輩ですもの。


 100歳まであと73年。私はこの先、どんな人生を送るのだろうか・・・

制作・著作 宗教法人正太寺