思うに、お盆ほど一年を振り返るに適した時期はないだろう。
昨年夏から一年間に亡くなった人を振り返り、偲ぶ。お施餓鬼にお寺に来れば、そのお寺のお檀家さんで今年亡くなったひとのいるお宅が全員集まっている。
そう言えば、あのお宅でお葬式があったときはあんなことがあったなぁ・・・
などと、全然関係ないことを考えたりもする。それにつられて、一年間の記憶が蘇ってくる。
年を分ける年末年始は、気ぜわしく思い出に浸るどころではない。
だがこの時期であれば、暑さでぼーっとする時間が多くなる分、記憶を紡ぎ出す機会も増える。
終戦記念日もあり、数十年前に思いを馳せることもある。
先祖供養にちなみ、やさしかったおばあちゃんを思い出すこともある。
過去一年の記憶にふれたのをきっかけに、いろんな記憶があふれ出してくる。
その時々の思いも連れて。
人の心は移ろいやすい。
だが、あの時のあの思いは、いつまでも記憶の中にある。
思うに、お盆ほど一年を振り返るに適した時期はないだろう。
一年と言わず、記憶の彼方に埋もれた様々なものを、この機会に思い出してみよう。
今の自分を構成する要素を、自分の目で確かめることもできるかもしれない。
記憶はあなたにとって大切な道しるべ。
自分の道を歩むためには、道しるべをしっかりと見つめないとね。
