世界の中心

 「世界はおれを中心に回っている」
 時々そう言い放つことがあります。
 もちろん、たぶんに誤解を生む表現なので、目上の人間に対していうことはないですが。

 べつに、傲慢なわけでも何でもなく、あえていうなら、自分に対する戒め、でしょうか。

 世の中はすべて、原因と結果の連鎖で成り立っています。

 車の運転中、よそ見をしたからぶつかった。
 人の悪口を言っていたら、自分の評判が悪くなった。
 等々

 もちろん、連鎖ですから、結果が新たな原因となります。

 車でぶつかってけがをして入院したら、看護婦さんと仲良くなった。

 ということもあり得るわけで、どんな原因も、どんな結果も、それがはたして良いことか悪いことかなどという、人間的な要素はありません。

 そんな難しいことはさておいて。

 自分が何かすることによって、新たに何かが起こる。そういう意味で、世界は自分を中心に回っている、というのです。
 もちろん、何もしなくても、どんどん新しいことは起こりますが。

 だからこそ。

 世界を自分で回すべく、行動を起こせ。
 そうやって、自分に言い聞かせるわけです。

 まあ、そんなこと、自分の心の中で思っておけばいいわけなんですが、人前でそういうと、いっそう効果的だったりするもんですからね。

制作・著作 宗教法人正太寺